橈骨遠位端骨折とうこつえんいたんこっせつ
- 手首に強い痛み
- 短時間のうちに腫れる
けがの仕方によって違いますが、手のひらをついて転んだあとでは食器のフォークを伏せて置いたような変形が見られることがあります。
原因・病態
転んで手のひらをついたり、自転車に乗って転んだりしたときに、前腕の2本の骨のうちの橈骨(とうこつ)が手首のところ(遠位端)で折れる骨折です。前腕のもう1本の骨である尺骨の先端や、その手前の部分が同時に折れる場合もあります。
治療方法
まず、局所麻酔で痛みをとってから、整復操作を行ないます。引っ張る力をゆるめても骨片がずれないときは、そのままギプスやギプスシーネで固定します。
引っ張る力をゆるめると骨片がずれて来るものや、手首の関節に面する骨片の一部がずれたままで整復出来ないものは手術が必要になります。(子供の骨折は骨片の整復が不完全でも自家矯正力が旺盛で、骨の癒合も早いので 通常手術を必要としません。)
当院では主に骨折部を直接開けて骨片を整復してプレート固定する方法を行います。
(その他X線で透視しながら、鋼線を刺入して骨折部を固定する経皮鋼線刺入法や手前の骨片と手首側の骨片にピンを刺入してそれに牽引装置を取り付ける創外固定法などがあります。)
最短2泊3日での手術
術後最短3日目~シャワー可能
手術後6日目まで創部消毒、その後リハビリ通院